ヌメッとジャパン
突然だけど、『スカッとジャパン』って、人間模様のウィキペディアを見てる気がしないか?
あるいはツイッターで約2万リツイートくらいされてそうなエピソードを映像にしたみたいってな具合よ。「奇跡体験」という名の「よくある展開」。アンビリバボお。ご近所の奇跡。
たとえばさ、「一見悪そうな輩に絡まれたと思いきや故障した車を修理してくれた!やったぁ!」みたいな話。
「あぁ、見たわぁ、この種の柄が悪いのに反して人の好いやつどっかで見たわぁ…」って、思うね。理解できるよう毒抜きされたヤンチャなやつら。体育会系独特のエネルギッシュさと不良っぽさのいいとこ取りみたいな。
パワハラ夫に対してよく訓練されたそのガキンチョが「お父さんが作ってくれたこの料理、美味しいね。でもお母さんは料理以外の全てをしながら料理してるの。文句を言う資格なんかないよ」とかね。いいお子さんだなぁ。そしてよくできた話だ。
早い話が"つまらない"なろう系を実写化したような番組だ。ほんとに。
もちろんさ、僕だって会う人会う人が理不尽に怒ってくる話を聞きたいなんて思わないし、むしろそんな事起きて欲しくない。パワハラだってしたくないしされたくない。
でも、なんか見てて気持ち悪いんだよ。どうせ同じ気持ち悪いんだったら、急にその不良がブチ切れながら当然のようにパントマイムをし始めるとかの展開のほうが良い。もううんこのひとつくらい漏らしてみろよこのゴールデンタイムにさ。ねえ。
久々に感動した。最高の吐瀉物。スカッとジャパン。