2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧
人は知ることを欲するとかアリストテレス先生がおっしゃってましたが、これに僭越ながら、できることならなんであれ真実を知りたいとも望んでいるのではないかと加えたい次第でございます。 いや、これもそもそもアリストテレス先生が書いてたっけ。まあいい…
万年筆は書きづらい
そのことにウソをついているわけではないのに、どこに行ったのかという質問にさえ罪悪感を覚える。 たぶん質問というもの自体に、私は戸惑ってしまっているのだ。 私はただ、郵便局に行っただけだ。ウソはついてない。なのになぜ、舌がもつれてしまうのか。 …
こんなことを思い出した。 花の競売場でバイトをしていたところ、「580番」と書かれた場所にちょうど同じ番号の花を持って行かなきゃならなかった。書かれた通りに運ぶってことだ。 常日頃ではそれでよかった。 でも季節が変わっていくと花もその装いや種類…
「あ〜、あなたのアカハラのせいで胃潰瘍になってしまいました」(古畑任三郎風) ってな怒り方をしてたのを見て思い出したのは、小学校のマジメな女子の口ぶりだ。こいつ、毎日心身のどっか痛めてんな。戦中実らなかった道徳教育がついに花開いたのか。 ただ…
どうやって終わればいいんだ。 最初から始まれないものが、いかにして終わることができるのか。 最初にとって、最初の誕生と死は同時であり、それは不可能であり、堕胎児だけが彼の腕にある。 終焉にとって、終焉の誕生と死は同時であり、それは不可能であり…
タイトルはどこにある? この中には文章はあるがタイトルはないぞ。 文章というからには始まりがあったはずだ。 文章というからにはその始まりは終わった後にやってきたはずだ。 読者はどこにいるのか。君のことなのか。 私はこれだ。どれかというと←のこと…
「ねえあんた、わたしはこれでいいのかしら」 ーなんだよ急に。どうしたの。 「ねえわたし、やりたいことないの」 ーなんだ。どうもしたくないの。 「わたしねえ、これまでなんにも成し遂げてこなかった。もうわたし、50よ。あと10年でばあちゃんが倒れた歳…
どなたかいらっしゃいませんか! 誰でも構わないのです! どんなものでも我が社は揃えております! ええ!誰でも構わないのならなぜわざわざ勿体ぶって募るのでしょうか! ええお答えいたします!誰も来ないからであります! ええ!?でも私はこうやって面接…
ある写真A〜Dがあなたの目の前にあるとせよ。 ある人は言うのだ、「この写真はすべて一つの被写体xを写したものなのです」と。 しかしそのxはいかにしても写真の次元に現れてこない。それはいつも、ただ"前提"されているだけなのだ。 こう考えてみよ。Dには…
みなさんこんばんは。お休みでしたか? 当然ですがみなさんは、騙されています。誰に?もちろんみなさんに。 かつて肋骨を欠いた男と肋骨の女体化が犯した罪によって、じつは眠れたためしがないのです。真の休息をとれてはいないのです。 カフェイン原理とは…
今日でもそうでなくとも幸せとあれば価値あるものなわけです。 さてしかし、そうは言えども「幸せじゃないとそれは人生に値しない」とは簡単に言い切れますまい。 そりゃ、まるでもう死んでしまって命の外から算段を踏んじまえば、そうやって言えるかもしれ…